意外と面白い県庁マンの仕事
こんばんは、umashikaです。
(写真は都庁ですが、私は都庁職員だったわけではありません)
以前、私が国税職員だった時に経験した面白い仕事を以下の記事に書きましたが、今回は県庁職員としての経験を書いていこうと思います。
とりあえず県庁の仕事の概要
県はいわば霞が関の地方バージョン!
県庁の仕事は多岐にわたります。と、いうのも、国には一国全体の予算を司る財務省、外交を処理する外務省、経済政策などを立案、実行する経済産業省など、様々な中央官庁が存在します。
県庁は、いってみれば県レベルでそのような、財政、外交、経済政策、福祉政策、労働政策、農林業、漁業、土木、建築などありとあらゆる行政政策を網羅的に担う仕事です。
正に、ミニ・霞が関ということができると思います。
県庁の仕事の概要
県庁は県民から集めた税金と、国からもらうお金を財源として、ありとあらゆる事業(民間でいうプロジェクト)を抱えています。
そのお金は何千億円にものぼり、その予算を握っているのが、県の財務省である財政課です。各担当者は、次年度の事業のための予算の配分を受けるため、財政課に対して自分の事業の予算資料と事業スキーム図などを作成し、プレゼンを行います。
その際、この事業の必要性、非代替性、実現可能性、期待される効果などを説明します。
また、国のお金で実施するものに関しては、年度末に会計検査院の監査を受けなければならないので、特に厳しく説明を求められます。最終的に財政課が納得をしても、内閣府が認めなければ、没になってしまい、それまでの苦労は全て徒労に帰しますw
仕事の進め方
県の職員は、通常一人で複数の事業を抱えています。そして全庁の仕事は今は複雑多岐に渡り、全てを職員だけで実施するのが難しい現状があります。
そこで、事業毎に職員と共に効率的かつ効果的に事業を実施してくれる業者を競争入札によって選定します。
現在も、一応、随意契約(入札によらないで、任意の相手と契約すること)による選定も認められてはいるものの、要件が非常に厳しくなりました(絶対、この業者でないとこの事業は効果的に実施出来ないという理由が必要)。
やはり原則は入札によらなければなりません。公務の仕事も、現在は民間と同レベルの経済的合理性が強く要請されているといえます。
私は、商工業関係の部署のうち、特に製造業を振興するための課に所属していました。ですから、事業の性質上、一緒に仕事を進めていく相手となるのは、公社などの第三セクターや日系・外資のコンサル会社、電通や博報堂の子会社などの広告会社、銀行系シンクタンクなどが多かったです。
上記の民間企業と共に仕事を進めることで、ノウハウや経験を利用することができ、効率的かつ効果的に事業が進行することになります。
県庁の面白い仕事や面白かった出来事を紹介します
ここまで前置きが長くなってしまいましたw
まだ、読んで下さっている方、ありがとうございます。
①知事と直接話せる
これは、若い職員でも十分ありえます。
知事は非常に忙しく、常に何かしらのイベントや会合、また姉妹都市との外交など、分刻みでスケジュールが埋まっています。
もし、自分が担当している事業の中で、知事に出席してもらう必要がある場合、相当前から庁内のシステムで知事のスケジュールを確認し、僅かに空いている隙を狙って、知事レクの予約を入れます。
私も県の産業振興のためのまつりの運営を担当していて、その開会式に知事に出席してもらい、あいさつ文を読んでもらう予定だったので、知事レクをする必要がありました。
あ、ちなみにこの挨拶文や、新聞に掲載するための祝辞などは、全て職員が書いていますw
知事が庁内にいるときは、他の課もレクをするために控えていますので、一人15分ほどで手短に、イベントの概要と趣旨、知事に出席してもらう必要性、当日の段取りなどを説明しなければなりません。
知事も人間なので、県にある100課ほどの政策、事業の内容までこと細かに把握することは不可能です(当たり前ですが)。ですから、担当職員が当日のために資料を作成し、知事室に伺って説明をするのです。もっとも、私のようなぺーぺー職員の場合は、最低でも課長クラスの職員が同行します。
②地元を代表する企業経営者と話せる
私は商工業関係の部署にいたので、仕事で地元を代表する企業とご一緒することも多かったです。その際、打ち上げなどではその企業の社長が来ることもあり、酒の場ということもあり、私のようなぺーぺー職員にも色々なお話しをしてくれます。
例えば、県の業界の動向や、報道前ではあるものの、既に決定している新事業の展開についても伺うことが出来ます。
これも、いわば私が県の職員という立場であるから、話してくれるのであり、こういったことは役得といえるでしょう。
だから、たまにインサイダーなどに手を染めてしまう公務員がいるわけですねw
あとは土木関連の課にいる職員だったら、突然土地を買ったりとか(意味分かりますよね)w
③意外と海外出張がある
(写真は香港関連のプロジェクトの際、香港に行った時の打ち上げです)
意外に思われるかもしれませんが、県の職員は結構海外出張があります。これは、課によるのですが、商工業関係は最も海外出張が多い部署ですので、私も一年目から海外出張がありました。
私は海外関連はアジア市場向けの仕事をしていたこともあり、アジアへの出張が多かったです。ですから、香港の他には、台湾、中国、シンガポールに出張に行きました。
台湾では、地元企業と台湾企業のマッチング会を運営しました。空き時間には、台北のSOGOなどいくつかの日系百貨店に趣き、私たちの県の商品の取り扱い状況などをチェックしに行きました。
中国出張は、私たちの県に工場を立地したいという申し出があったためで、広州の企業を訪問、調整をしてきました。その後、実際に私たちの県の経済特区に立地することとなりました。
その他には、課の他の職員は、ニューヨーク、シリコンバレー(Facebook社にも行ったと言っていました)、イタリアのフィレンツェ、ミラノ万博、はたまたオセアニアの島国(エネルギー関係)に出張があったようです。
もちろん、国内出張はしょっちゅうです。私も3年間で30回くらい出張に行きました。
④大学との産学官連携プロジェクトに携われる
現在は、国をあげて産学官連携を推進しています。大学などの研究機関に蓄積している知や技術を、民間企業の製品開発に活かしていこうという試みです。
多くの国立大学にはTLO (Technology Licensing Organization / 技術移転機関)が設置されており、東京大学TLOなどは多くのベンチャービジネスを生んできました。
私たちも、地元の企業とTLOと連携して、電気自動車の開発と、ガソリン車を電気自動車にリノベーション(コンバートEV)する事業に携わっていました。
こうして、本来なら商業ベースに乗らなさそうでも、行政がお金を出せば、小さな地元企業でも有意な研究開発をする機会を得ることが出来、ノウハウや技術が蓄積していきます。
そういった意味で産学官連携は楽しいプロジェクトでした。
色んな仕事が出来る県庁
いかがだったでしょうか。「公務員の仕事はオフィスワークばかりでつまらない」というイメージがある方にとっては、意外だったのではないでしょうか。
地方には市場原理に任せるだけでは一瞬で淘汰される零細企業がたくさんあります。
経済の合理性という観点からすると、それが正しいのかもしれません。GDPもその方が大きくなります。
しかし、警察や消防などのサービスは、公務員がやらなければ誰も実施しませんし、仮に、民間企業が行うとして、お金がない人は警察や消防のサービスが受けられないというのでは、いかにも不合理です。
ですから、市場原理をすこし修正して、より多くの人にとってより良い社会にしていく仕事が、公務員の仕事なんじゃないかぁと、思います。
私みたいな社会不適合者ではなく、お金よりも公益のために仕事がしたいという方がいらっしゃいましたら、是非公務を目指してみてはいかがでしょうか。
本日もこんな長文・駄文にお付き合い下さり、ありがとうございました。
ショック... 1時間半かけて書いた記事がバグったから削除した
おはようございます。umashikaです。
大変ショックなことが起こりました。
約1時間半もかけて書いた記事が、なぜか最初は上手く表示されていたのに、先ほど改めて確認すると、バグったのか? 表示がおかしくなっていて、しかも大半の文字が消えていたので記事自体を削除しました。
これだけ時間をかけたのに、喪失感が大きすぎますw
皆さんはブログを書いていてそういうことありますか?
そういう時、どこにこのやりきれなさをブツけますか?
はぁ、真面目に書いたときに限ってこれだよ。ヤル気なくすー。
勉強でもしとけば良かったよ。1時間半を返せw
だから急きょ、15分で何か記事を書こうと思いましたので、現に今書いていますw
時間かけないで書く練習~
うーん、そうだな
困ったな
ま、いいや。誰も見ないだろうけど、
最近目下困っている事ランキングをやりますw
1位 抗うつ剤の副作用でめっきり性機能障害
これは、私が飲んでるSSRIというタイプの抗うつ剤だと、実に半分以上の人に出る副作用らしく、性欲減退(まぁ、うつ病だとそもそも性欲もわかないけど)、性欲が減退しなくても、機能障害に陥るということが頻繁にあるらしいんですよ。
妻は私と同い年なので、今年31になります。まぁ30代で子供産めないってことは全然ありませんが、そりゃあ20代前半とかに比べて生殖能力は衰えていくでしょうから、急がないとなぁと思っているわけですが、それにしても妻のご両親も早く孫の顔が見たいらしく、「いつなの、いつなの」と急かしてきますw
プレッシャーかけないでくれ! まずは心身を健康な状態にしたいんじゃ!
2位 今、ニートだから世間の目が痛い(自意識過剰)
これは、長期間働いていいなかった経験がある人は分かっていただけると思いますが、いくら仕事してないとはいえ、昼間から出歩いていると、「よい年して仕事もしてないのかしら、ヒソヒソ」と周りが私を見てヒソヒソ話をしているような気がしますw
まぁ、実際は誰も他人のことなんて見てないんでしょうけど、気になるんですよ! 私はスタバやタリーズ、ドトールなどの喫煙席に行って読書したり勉強したりするのが好きなのですが、平日の昼間っから喫茶店などに行くと、スタバのかわいい店員さんに「うわー、ニートだよー」と思われていないか心配になりますw
ですから、たまにスーツを身にまとい、半休とって来ました的な雰囲気を醸し出しつつ、コーヒー飲みに行きますw
ただの自意識過剰ですねw
3位 ブログをはじめて勉強時間が減ったw
私は、今年勉強して試験を受けるのですが、ブログも始めちゃったせいでそれ以前より勉強時間が減りましたw
当たり前ですよねw 全部のことを時間をとって、完璧にこなすのなんて無理です。
仕事でもそうですが、いかに限られた時間で効率的に最大限の結果を出すかが求められます。
変な完璧主義は身を滅ぼします(実体験)。
私のゼロか100か思考に陥らないためにも、まぁブログ書いてリラックスしながら勉強する方が良いかもしれません。
良いのか? 後で後悔しても後の祭りだがw
4.趣味的な活動を一切出来ていない
私の趣味といえる趣味は旅行と、アーティストのライブに行くことくらいなんです。学生時代はファッションにも金はかけていたんですけど、最近はめっきり興味がなくなってしまって、もっぱらユニクロやZARAなどを着用していますw
あ、昔はヒステリックグラマーやラッドミュージシャンなどが好きでしたw もうこの年じゃ着れないですねw
旅行は、国内海外を問わず好きですが、比較的海外の方が好きです。今まで留学も含めると20か国くらいですかね、行ったことがあるのは。あ、友達少ないんで、一人で行きますw 一人の方が気楽で好きなとこ行けて良いんですよ。私、あまり観光地とか行かないので、誰かと行っても迷惑かけそうだしw なんか普通の人が普通に暮らしている街を散歩したり、適当なカフェに入ったりするのが好きなんですよ。
ただ、ヨーロッパはドイツとフランスしか行ったことありません。北欧は行ってみたいと思います。あとウユニ湖にも行きたいですね。
学生時代は金がないので、よくアジアに行っていたのですが、アジアが一番好きなんですよ! あの猥雑でカオスな雰囲気、臭いにおい。ゴミゴミしていて全然洗練されていないw でも、東南アジアの人たちって、バイタリティあるんですよ。それと幸福度も高いと思う。 生きていながら実質死んでるような顔をしている人が多い日本人とは全然違う顔しているんです!
ほら、このカンボジアの子とかめっちゃ可愛くないですか?(変な意味じゃないですよw) あ、でももれなく「MONEY! MONEY!」とは言われますけどねw
ああいうの見ると、「幸せってなんなんだろ」「俺は何で毎日疲弊しているんだろ?」ってすごく考えさせられます。
そして、行くともれなく生命力を貰って帰国出来ます! だからまた力を貰いにアジアに行きたいところなんですが、如何せんニートな手前、今年は引っ越す準備もしているので、なかなか動けない状況ですし、妻が働いている中、私だけ海外旅行なんて行こうものなら、殺されるかもしれないんで、いけないんですw
アーティストのライブに関しては、私はへヴィメタルとかハードロックが好きなんですよ。むさ苦しい筋肉ムキムキの白人が上半身裸で皮パン履いて髪の毛振り乱してギター弾くみたいなw
中学生の頃くらいまでは、日本のいわゆるヴィジュアル系バンドが好きで、黒夢とかLUNA SEAからDIR EN GREYなんかを聴いていました(DIR EN GREYに限っては今でも大好きですが)。
そこから海外に行きましたね。東京に住んでいた時はLOUD PARKっていう日本で一番熱いフェスなんかにも行っていたのですが、最近は田舎だからライブにいけなくて、ちょっと発散出来ていません。。。 東京に引っ越したら絶対またライブに行きます。
これ以上思いつかないので終わります!
お仕事行ってらっしゃいませ!ニートは寝ますw おやすみなさい!
犯罪と精神疾患 元名大生タリウム殺人事件について思う
おはようございます、umashikaです
容疑者の「刑事責任能力」とは 心神喪失者はなぜ無罪? /早稲田塾講師 坂東太郎のよくわかる時事用語 | THE PAGE(ザ・ページ)
精神障害者や発達障害者への無用な誤解が生じないように願う
元名古屋大生が起こした殺人事件と殺人未遂事件
昨日、テレビを観ていたところ気になる事件が報道されていたので、その件について感じたことを書きます。
覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、2014年に元名古屋大学生の女性が、宗教の勧誘を通して知り合った知人の70代の女性を斧で殺害したとして殺人の罪に問われている事件です。さらに、この容疑者は高校生だった時に、同じ学校に通う同級生に劇物である「タリウム」を飲料に混ぜて飲ませ、殺害しようとした殺人未遂にも問われています。
昨日、この事件についての裁判員裁判が名古屋地方裁判所で行われたということです。
報道によれば、弁護側と検察側でこの被告人の責任能力を巡って、全面的に対立しているといいます。女子学生及び弁護側は、殺意を否認したうえ、犯行当時「女子学生は発達障害や躁うつ病のそう状態で善悪の判断ができず、行動をコントロールできない状態だった」とし、全ての事件で無罪を主張しています。
一方、検察側は「殺害には計画性があり、犯行後は凶器の斧を隠すなど隠ぺい工作を行っており、これらの行動が責任能力を裏付ける。」としています。
そもそもなぜ、精神疾患などに罹患していれば罪に問えないのか
殺人事件などの凶悪な犯罪の裁判について報道がある度に、頻繁に「弁護側は『被告人は犯罪実行当時、精神疾患に罹患しており、善悪の判断が出来ず責任能力がなかった』と主張している。」というフレーズを耳にすると思います。
刑法39条は
1項 心神喪失者の行為は、罰しない。
2項 心神耗弱者の行為は、その刑を減刑する。
と、規定しています。
心神喪失とは、「精神の障害により事の是非善悪を弁識する能力(事理弁識能力)又はそれに従って行動する能力(行動制御能力)が失われた状態」をいいます。
また、心神耗弱とは、「精神の障害により事の是非善悪を弁識する能力(事理弁識能力)又はそれに従って行動する能力(行動制御能力)が著しく減退している状態」をいいます。
つまり、心神喪失の場合は全く「責任能力がない」状態であり、心神耗弱は「責任能力がないわけではないけれども、限定的」である状態になります。
そして、犯罪の成立要件を検討するにあたっては、次の順序で検討し、全てに該当する時に初めて、罪に問えることになります。
- 構成要件該当性:形式的かつ類型的に、刑法に罪名のある罪にあたるかを検討
- 違法性:個別的・具体的にその行為が違法といえるか検討
- 責任:個別的・具体的に責任を問えるかを検討
1について、犯人が殺意をもって、斧で人を殺害する行為は、刑法199条が「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。」と規定していますので、形式的・類型的に見ればこれに該当します(殺人罪の構成要件に該当する)。
2について、仮に犯人の行為が、「殺害した相手が突然ナイフで切りかかってきたので、側にあった斧を咄嗟に取り出して殺害してしまった」ということであれば、正当防衛に該当する可能性があり、形式的・類型的には違法といえる行為であっても、具体的には違法性がないことになります。
3について、仮に、犯人の行為が1と2の要件を満たす場合であっても、犯人が犯行当時何らかの精神疾患に罹患しており、そのために「心神喪失」の状態にあれば、責任能力が全くないことになります。
今回の事件については、弁護側は「3の要件を満たさない」として、被告人に全く責任を問えないと主張しているということです。
発達障害や躁うつ病だから罪に問えないわけではない
じゃあ、何でもかんでも殺したやつが「精神障害者」や「発達障害者」であれば、「キチ〇イ無罪」で罪に問えないのか!と言えば、そうではありません。
あくまでも「責任があるかないか」の判断は、上述のとおり「個別具体的」に判断されますので、精神障害や発達障害だからといって、必ず無罪や罪が軽減されることにはなりません。
弁護人も仕事上、被告人に有利になるように弁護しなければならないですし(被告人に不利な主張は出来ない。)、少々苦しいけど被告人を救済するには精神疾患というしかない、というところでしょう。あとは裁判所の判断を待つことになります。
精神障害や発達障害に対する誤解が広がらないよう願う
刑法39条の存在についての是非については議論があるところですが、今回の事件のように「責任能力が焦点」と報道される度にネット上では「絶対死刑にしろ」とか「弁護士ありえない」など、暴力的な言葉が飛び交うのを目にすると、「被告人が発達障害である」と安易に報道するのは、無用な誤解を生まないか心配になります。
別にほとんどの発達障害や精神障害の方は犯罪を犯さないですし、これは一般の人と同じです。
事実に基づいた中立な報道はいうまでもなく重要ではありますが、時には報道されることによって、大きく社会的な利益が損なわれることもあるということを、考えて欲しいと思います。
本日もお付き合いくださり、ありがとうございました。
これからの時代の生き方についての考察
こんばんは、umashikaです。
本日からしばらく、妻が身内の不幸で実家に帰省しているので、仕方なく一人でコンビニ弁当を食しました。驚いたことに、コンビニ弁当って本当に不味い。昔は普通に腹が減ったら、コンビニ弁当でも何でも「美味い」と感じていたのですが、一体どういう理由であんなに不味いのか分かりません。大量の保存剤などの薬品に体が拒否反応を示しているのでしょうか。大戸屋にでも行けば良かったと後悔しています。
大きな組織への所属が安全だった時代が終わり、個人戦の時代へ
本日は自分の頭の中で抽象的に存在している考えを、文章に表して整理しようという試みです。
産業革命によって資本家階級と労働者階級が誕生した
原始時代、人間は狩猟によって生活をしていました。その後、農耕時代へと移行し、18世紀半ばからイギリスで世界に先駆けて産業革命が起こりました。
産業革命を可能にした要因としては、イギリスが所有していた植民地の存在(イギリスにモノを作るための原材料を供給し、完成した商品を売却する)や資本の蓄積、交通網の発達、技術力の向上、新動力源の開発等の諸条件が整っていたからと考えられています。
産業革命によって、生産設備や大工場などの大きな資本を持つ資本家と、これまで農民だった者など、何も持たない労働者の階級化が進みました。資本家は、所有するその莫大な資本を持って労働者を雇い、大規模な工場と機械をフル稼働させ、富を拡大させていきました。一方で労働者は、生きるために、ただ「時間」を売って労働に従事し、日々の命をギリギリ繋げるほどの賃金を手にする他ありませんでした。
そして、今に至る。今では「資本家>投資家>経営者>労働者(サラリーマン)」という関係でしょうか。
産業社会、大量生産大量消費社会の終焉
現在、行くところまで行った産業社会は行き詰っていしまいました。
その要因としては、人口が減少局面に入ったことが一つ挙げられるでしょう。
戦後は焼け野原、何もない皆が貧しい時代でした。そこから、資源を持たない日本は、ほとんど持ち前の勤勉さと大量のマンパワーのみによって、イケイケドンドンで世界で類を見ない経済成長を遂げ、有数の豊かな国になりました。しかし、今、戦後頑張ってくれた方々が高齢となり、大量に生産活動から撤退する一方、新たに生産活動に従事しようとする者の人口は少なくなっています。
人口が増えていた社会では、モノは作れば作るほど売れ、皆、今まで所有していなかったテレビや洗濯機などの電化製品を購入し、ただ単に(言い方は悪いですが)バカでも労働力を売りさえすれば会社からは手厚い保護を受け、会社の業績も上がり、給料も上がりました。この段階では、例えば「これまで手洗いでやっていた洗濯を機械でやることができ、時間と労力を節約出来る」という、モノの機能面に対する需要により、モノが購買されていました。
こうして、日本人は今では当たり前となった様々な家電を揃え、また自動車などを所有するようになり、生活が格段に便利で豊かなものになりました(一億総中流)。
しかし、現在では人口は減少局面に入ってしまいました。昨年末、「2016年に生まれた子供の数が初めて100万人を割った」というニュースは日本人に衝撃を与えました。安倍首相及び内閣は、「出生率1.8への回復と人口1億人維持」を掲げているらしいですが、増加し続ける社会保障費への解決策も見いだせず、若者への投資も実施しないのに、ここから人口維持なんてことは到底無理で画餅に帰すことは火を見るより明らかですw
人口が減るということは、もちろん需要「モノを売る相手」が減るということであり、日本国内の市場はますます縮小していきます。
さらに、現在の日本人は必要なモノは全て揃っています。家電も全てあるし、皆スマホやパソコンを所有しているし、車は買えない人でも、電車やバスなどの交通インフラが隅々まで発達しています。服もユニクロや紳士服チェーンの成長で昔と比較して圧倒的に安価で良質なものが手に入ります。このように、現在の成熟した社会においては人々はこれ以上新たに「モノの機能面」に着目して消費しようとしません。
未だマスメディアが絶大な力を持ち、情報の非対称性が顕著だった少し前までであれば、人工的に流行を作り出し、広告によって「これを持っていなきゃダサい、モテない、ヤバい」などと人々の恐怖を煽り消費を促したり、計画的陳腐化によりモデルチェンジのサイクルを短期化して本来必要のない、ほとんど意味のない高性能化したモノの購入を促すという手法が通用したかもしれません。
しかしながら、残念なことにインターネットの普及で情報はフラット化し、メディアを操って人々を洗脳することも難しくなってしまいました。
それに加え、人々の価値観が多様化し、人と同じモノを欲しがるということが少なくなったので、大量生産大量消費の産業集約経済はもはや成り立たなくなってしまいました。
情報革命により個人のビジネスへの参入障壁が低下
インターネットの普及は、あっという間にこれまでの常識を変えてしまいました。
これまでは、大企業、大組織、既得権益を握っている側に属することができれば、自分の価値以上のリターンを得ることも簡単でした。特に公務員なんかはその典型例でしょう。
なぜなら、大企業は下請け企業を搾取し、労働力を搾取し、さらには規模の経済のメリットをフルに発揮し、また新規参入しようとする者には圧力をかけ、その地位を守ってきました。また、公務員は住民から血税を強制的に徴収し、市場価値より高い給料を得ています(様々な事業を民営化したらコストが莫大に下がったことにより証明されている、例:ゴミ収集に従事する労働者に年間700万円を払いますか?w)。
これまで、どんなに個人の能力が高くても、直接的にその能力を顧客に評価してもらう場が用意されていなかったために、多くの個人は組織に属し、その労働力を組織に売り、ピンハネされることなしには、対価を得ることが難しい仕組みでした。既得権益側は、存続が容易でした。
しかし、インターネットが普及したことにより、個人が直接的に市場にアクセスし、モノやサービス、能力を顧客に売却することが可能となりました(例:インターネットオークション、クラウドソーシング、クラウドファンディング、個人メディアの運営等)。
これは、個人の能力さえあれば、なんら大企業、大組織に所属しなくても、個人がダイレクトに全国の需要にアクセスし、市場により評価された適正価格で商売をすることが可能となったことを意味します。
こんなこと、つい15年ほど前までは考えられなかったことじゃないでしょうか?
これからは、ますますこの傾向が加速していくと予測しますし、よって個人戦が激化していくことになると想像します。
そして、この変化に適応できない、若しくは適応しようとしない者は淘汰されることになると考えます。単純労働の市場価値は暴落するからです。
私自身、今後の変化が怖い
http://journal.jp.fujitsu.com/2015/12/02/01/
私は、正直今の急激な社会、価値の変化が怖いです。
今まで以上に変化に適応する努力をしていかなければなりません。
ただ、この不可逆な流れには逆らえそうもないので、その努力はしていこうとは思います。
それに、従来、過大評価・過小評価されていたことが適正に評価される社会は歓迎します。マクロ的にみたら多くの不経済を生んでいた(生んでいる)と思うからです。
しかし、完全にパラダイムシフトが完了した後も、変化に対応出来なかった人(私もその可能性大)を「自己責任」で切り捨てる社会も冷酷に過ぎると考えます。
おそらくそういった中流から下流に転落する人は増加するでしょうから、そのセーフティネットをどうするか、という議論も真剣していかなければならないでしょう。
本日も最後までお読み下さり、ありがとうございました。
人は見た目が9割は間違いでない 真剣佑(千葉真一さんの息子)さんとお食事をした話
こんにちは、umashikaです。
http://eiga.com/movie/82125/interview/
人は見た目が9割は間違いでない
私は人によく嫌われると、以前の記事で書きました。
その記事の中で、考えられる要因として私の人格や、発達障害の特性などについて述べましたが、それだけでなくやはり第一印象も大きく作用しているのかな、と思います。
少し前には、『人は見た目が9割』という本が流行り、その後には類似本が続々発売されました。
また、こんな漫画もありますw
確かに、公私を問わず、人と初めてお会いする際、相手について初めて処理する情報は視覚による情報です。
もちろん、必要に応じて、特にビジネスの場においては、事前に相手のことをリサーチすることもありますが、第一次的にはその人の印象を決定付けるのはビジュアルです。
それは何も生まれ持った顔の造形が全てということではなく、表情や身だしなみ、清潔感がある服装をしているか、背筋が伸びているか、等々も含めてのことです。
私の見た目は悪い
改めて自分を鏡で観察してみると、ひでー顔しているなぁと思います。
表情が強張っており、眉間に皺を寄せていて、目が死んでいますw
それに加えて背筋も伸びていないw
これでは、第一印象最悪です。
不動産や車、または保険商品でも良いでしょうが、何か高いものを営業マンから購入する場合、誰が私のような者から購入するでしょうかw 愚問です。
キラキラの笑顔で、頭髪が爽やかに整っていて、スーツを綺麗に着こなし、背筋がピンっと張っている。そういう営業マンから皆買いますよね。
顔の造形は変えられないにしろ(整形手術という手段はありますが)、表情豊かで笑顔で綺麗な恰好をしていて、姿勢が良い人は顔の造形以上に可愛く見られたり、カッコよく見えたりするものです。
みなさんの学生時代のクラスにも、超絶美人というわけでもないのに、やたらモテる人がいたと思います。そういう人はやっぱり常に笑顔で愛想がよく、シャキッとしている人だったと思います。
真剣佑さんの美しさに驚愕した
かれこれ2年ほど前になりますが、真剣佑さんとそのお父様の千葉真一さんが私が住んでいる地方に仕事に来るということで、芸能関係の仕事をやっている知人から私も食事会に誘われ、お二人にお会いしたことがあります。
この時、真剣佑さんはまだ18歳とかだったと思いますが、会話をしても凄く丁寧でハキハキした受け答えで、顔の造形は完璧、さらに高身長で鍛えてらっしゃって背筋も伸びています。
見た目だけであんなに衝撃を受けたのは初めてでしたね。
勿論、「見た目が商品」である以上、見た目には普通の方より気を遣っていらっしゃるとは思いますが、それ以上に芸能人や俳優の方は、一ビジネスパーソンとして、若いころから事務所関係者、テレビ局関係者などと接しているので、礼儀作法や立ち居振る舞いなども洗練されたものになるんだろうと感じました。
それにしても、これだけ見た目が完璧だと人生楽しいでしょうねw
もちろん、顔の造形は仕方がないですがw、私も日々表情から改善していくよう、訓練していこうと思います。
皆さんは、何か見た目に関して特に気を遣っている部分はありますか?
本日もお付き合い下さり、ありがとうございました。